2018.10.19
HIVは治療できる病気へ
前回にひきつづき、今回はHIV・エイズの治療についてお話しします。
かつて「死の病」といわれたエイズですが
近年は医療の発達により治療が可能になっています。
HIV・エイズの治療法
現在標準的に行われている抗レトロウイルス療法(ART)により
HIVウイルスの増殖をおさえ、患者の免疫力を回復させることができます。
◎まずはHIV検査を受けましょう
検査で陽性の場合は、すぐに専門医を受診しましょう。
早期治療によってエイズの発症を抑え、HIVの二次感染を予防できます。
◎抗HIVウイルス薬を内服する
残念ながら現在の薬では、HIV・エイズが完全治癒することはありません。
しかし、毎日抗ウイルス薬を飲めばHIVの増殖がおさえられ
普通の人と変わらない生活をおくることもできます。
抗ウイルス薬は通常3〜4錠の錠剤を内服します。
ここで大切なことは毎日かかさずきまった量をのむことです。
“服薬率と抗HIV治療の成功率の関係”によると
(H29厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策研究事業の報告)
95%以上の服薬で治療成功率は78.3%ですが
90-94.9%の服薬では成功率は45.4%に低下するといわれています。
抗ウイルス薬を中途半端に服用していると
ウイルスが耐性をもってしまうことがあり、治療が困難になります。
薬を忘れずに飲むためには、スマホのアラームをつかったり
メールで服薬のタイミングを教えてくれるサービスもあります。
自分のために、周りの人々のために、欠かさず服用しましょう。
HIV・エイズ治療の費用は?
症状の進行具合によって差がありますが
健康保険適用でも自己負担分は月数万円ほどかかります。
しかし一定の条件を満たしている場合は身体障害者認定を受けることで
医療費が大きく軽減されます。
治療費には助成制度もあります。
病院のソーシャルワーカーや
市町村の福祉課などに相談してみましょう。
今回のおすすめパンフレット
新!正しく理解していますか?エイズ
監修:医学博士 中原英臣
HIV検査
監修:エイズ予防財団
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