2019.3.15
若者と危険な薬物
H28年の大麻検挙数は2,722人、そのうち10代・20代は4割強を占め
若年層の比率が高いのが特徴です。
今回は若者の命を危険に晒す薬物についてお話しします。
「薬物」を知っていますか?
危険薬物には粉末や液状、錠剤などがあり、呼び方や種類も多くあります。
身体、精神に与える影響や、中毒の症状もそれぞれ違います。
また、脱法ドラッグは、昔は合法ドラッグなどと呼ばれ
若者受けするデザインの容器に入れられて、持っていること、使う事が
カッコイイと勘違いしている人がいます。
しかし、これらの薬物は、他種類の薬品を化学合成等して作られた物であり
使用する事は体への影響を考えると大変危険です。
若者たちが薬物に手を出す理由はいろいろ。
「薬を使うことは、悪いことではない…」と彼らはよくこんなセリフで、
自分をあざむいているのです。
しかし違法薬物を使用するのに正当な理由などありません。
薬物に関する正しい知識を身につけ、その危険性をしっかり認識しましょう。
◎覚せい剤
日本で覚せい剤と呼ばれているのは
アンフェタミン、メタンフェタミンなどを含有する化学物質です。
白色の粉、結晶状、水溶液などで、水に溶けやすい性質があります。
神経を激しく興奮させるので、気分をたかぶらせ、
疲労回復や眠気がとれる感じがします。
しかし慢性化すると、幻覚(主として幻聴)が多く、
「自分が殺される」などといった被害妄想が強くなり暴力的になります。
◎マリファナ(大麻)
「ハイな気分」をもたらし、意味なく笑ったり泣いたりと、
感情が不安定になります。
また、知覚異常や幻視などがあらわれます。
使い続けると不快感、吐き気、下痢などが起こり、脳の働きが悪くなったり、
物忘れがひどくなったり、判断力、学習能力が低下します。
母親が薬物を使用していると、子供は障害をもって生まれることがあります。
◎ヘロイン
ヘロインは、ケシから採取されるアヘンを精製してモルヒネを作り、
モルヒネを科学的加工し、ヘロインになります。
薬物のなかで最も依存性が強いといわれています。
はじめは多幸感「意味も無く幸せな気分」を味わいますが、
その後は無気力、嘔吐などの症状が始まり、涙目、かゆみも出てきます。
大量に摂取すると、呼吸が浅く遅くなり、
ひきつけなどを起こし、こん睡状態から死に至ることもあります。
◎コカイン
コカの葉が原料です。
無色の結晶または白色の結晶性粉末で、無臭で苦みがあります。
一時的に快感が得られますが、その後短時間で効果は薄れます。
慢性化し薬が切れると強烈にコカインが欲しくなります。
皮膚と筋肉の間に虫がはいまわるような感覚が起こるものがあります。
また脳への影響も大きく、痴呆状態となり
人間として生きることそのものを放棄することになります。
薬物の誘惑に駆られたら
・薬物に背をむけよう
薬物を使っているらしいグループや場所はさけましょう。
また、誘う側は甘い言葉であなたを巧みに誘惑します。
誘われたら即はっきりと断わることです。
・楽しみをみつけよう
趣味を見つけたり、クラブやサークルに参加し、友だちと交流しましょう。
こうした活動は、ストレス解消にも効果的です。
薬物の悩みがある場合はすぐに助けを求めましょう
友だち、信頼できる人に打ち明けましょう。
それができなければ、他にも助けの手を差しのべてくれるところがあります。
・全国保健所
・学校の先生
・電話相談 いのちの電話
薬物=悪。
正しい薬物に関する知識をもって、自分と大切な人を薬物から守りましょう。
参考パンフレット
十代と危険な薬物
監修:医学博士 中原英臣(A5判・16ページ)
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